ロールキャベツのおいしい日々

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勉強する意味ってなんだろう?「ミライの授業」を読んでみた。

  

さっそくですが、みなさん勉強は好きですか。

 

私は今は勉強する大切さがわかりますが、学生のときは「これって勉強して意味があるのだろうか」と思うことが多かったです。

 

 今回は、そのモヤモヤを解決できる本に出会ったので紹介します。
それは、京都大学ナンバーワン人気教官の瀧本哲史さんの「ミライの授業」です。

ちなみに、林先生の初耳学でも林先生が自分より「勉強する意味」をうまく伝えていると紹介されていました。

 

はじめに伝えておきますが、この本は14歳に向けて書かれていますが、全ての年代の方に響く内容です。

 

 

ミライの授業

 

ガイダンス
勉強の目的は、いい高校や大学に合格することでも、いい会社に就職することでもありません。もっと大きな、もっと輝かしい未来をつくるために勉強しているのです。

 

 

法則1 世界を変える旅は「違和感」からはじまる
法則2 冒険には「地図」が必要だ
法則3 一行の「ルール」が世界を変える
法則4 すべての冒険には「影の主役」がいる
法則5 ミライは「逆境」の向こうにある

 

特に、私が心に残ったのは法則1と法則5です。

 

法則1 世界を変える旅は「違和感」からはじまる

"課題をこなす人より、課題を見つける人になる"

20世紀初頭に「自動車王」として一世代を築いたアメリカの実業家ヘンリー・フォードのお話です。

自動車が普及する前の時代、人々の乗り物はもっぱら馬車でした。遠くに移動したい、もっと速く移動したい、と思ったときほとんどの人々は「もっと速く走れる馬を手に入れよう」と考えました。

 
しかし、フォードの発想は違います。馬よりも早く、馬よりも疲れを知らない、もっと便利な「ないか」があるはずだ。そう考えたフォードは、人間は馬車で移動するものだ、という当時の「あたりまえ」を疑い、まったく別の道を探っていきました。そうして、たどり着いた答えがヨーロッパで発明されたばかりの自動車だったのです。

 

 

 

これぞ、課題発見力ですよね。ロボットに仕事を奪われる時代、あたりまえを疑い、根本的な課題を見つけられる力が必要とされています。そうはいっても、人は思い込んでしまう生き物なので「客観的に世界を眺めて、思い込みでない事実を集めよう。そして自分の考えを正解だと決めつけず、何度となく実験しよう」とあり、納得です。

 

 

法則5 ミライは「逆境」の向こうにある

"変革者はいつも「新人」である"


みなさんもご存じ世界73の言語に翻訳され、シリーズ累計4億5000万部を突破した大ベストセラー、「ハリー・ポッターシリーズ」の作者J・K・ローリング(本名ジョアン・ローリング)はまさにこの言葉にもっともふさわしい人間かもしれません。

 

シリーズ第一作である「ハリー・ポッターと賢者の石」はジョアンがはじめて書きあげた小説で、大学で文学を学んだわけでもなく、すべて独学で小説の書き方を身につけました。しかも彼女は、シングルマザーとして幼い娘を育てながら、仕事も収入もないギリギリの状態で「ハリー・ポッターと賢者の石」を書き上げました。

 

おもしろいのは、ジョアン自身も新人でしたが、最初の読者も「新人」だったことです。

ジョアンの作家人生を救ったのは、草稿を読んで「おもしろい!絶対に続きを書き上げるべきよ」と励ましてくれた妹のアンと、完成原稿を読んで「ほかのどんな本よりもおもしろい」と興奮した8歳のアリスでした。

 

特に、出版社の社長の娘のアリスが勝手に本を読んでなかったらハリー・ポッターは発売されていなかったと思うとすごい奇跡じゃないですか。今だったらSNS等があるので、また状況は違いますが。

正直、経験がないこと、実績がないことは不利になることが多いですが、新人が変革を起こせると思うと勇気がわいてきます。

 

 

ミライの授業

ミライの授業